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ワールドタイマーとはどのような時計を指すのかを簡単に整理してみたいと思う。

これは同じく世界23都市の名前が外周に設けられた1940年代のクロノグラフの名機“フライグオフィサー”から着想を得たものである。当時はパイロットが国をまたいで飛行中に都市と都市との時差を確認することを目的として開発されたようなのだが、おそらくは都市名が表示されているためだろう、フライングオフィサーのことを、よく“世界初のワールドタイマー”として紹介していることが多い。ただ捉え方の問題かもしれないが、意味合い的にはちょっと違うような気がする。そこでこのワールドタイマーとはどのような時計を指すのかを簡単に整理してみたいと思う。

パテックフィリップ スーパーコピー パーペチュアルカレンダークロノ 5270R-001

パテック・フィリップの永久カレンダークロノグラフ「5270」。
今までのモデルとの最大の違いは、完全自社開発・製造のキャリバー「CH29-535PSQ」を搭載している点。
各表示の基本的なレイアウトはそのままに、新たに二つの小窓を追加し、昼夜表示と閏年サイクルを表示します。
シースルーバックになっていますので、美しく仕上げられたムーブメントを鑑賞することが可能です。

ワールドタイマーの代名詞的な存在のパテック フィリップのワールドタイム(このモデルはフライバッククロノグラフ仕様)。ワールドタイム機能は時針、24時間表記のアワーリング、外周の都市名がすべて連動して動くため、10時位置のボタンを操作して知りたい都市名を12時位置に移動するだけですべてセットできてしまう。ちなみに各都市の時刻は都市名近くのアワーリング上の数字から読み取れる

ワールドタイマーは、その呼称自体は暫定的な呼び名で厳密な定義はないと言うのが正直なところ。だからと言って二つ以上のタイムゾーンが表示できるからと何でもワールドタイマーというのはいささか乱暴すぎる。そこで筆者は多くの都市名が文字盤上に表示されていて、そのすべての都市の時刻を同時に確認できるものをワールドタイマー、そうじゃないものをGMT(UTCを含む)ウオッチあるいはデュアルタイムと区別して表現しているのだ。

そのためこの考え方に当てはめると、ジャガー・ルクルトのマスター・コントロール・ジオグラフィーク(下の写真)も世界24都市の名前が表示されたインジケーターを備えるが、それらの都市すべての時刻を同時にひと目で確認できるわけではないため、これはデュアルタイムということになる。そしてアウトラインのパイロットクロノ20thリミテッドも、機能こそジオグラフィークと比べ物にならないぐらい原始的な作りだが、これも同じデュアルタイムに含まれるというわけだ。

2021年 ジャガー・ルクルト新作 マスター・ウルトラスリム・トゥールビヨン・ムー Q1692410

マスター・ウルトラスリム・トゥールビヨン・ムーン
Ref:Q1692410
ケース径:41.5mm
ケース径:12.1mm
ケース素材:グランド・ローズゴールド(Le Grand Rose gold)
ストラップ:アリゲーター
ムーブメント:自動巻き、Cal.983(ジャガー・ルクルト製)、毎時28,800振動、45時間パワーリザーブ
仕様:時・分・秒表示、ペリフェラル“ジャンピング”デイト(15日から16日へ)、トゥールビヨン、南北両半球のムーンフェイズ、月齢表示、エッグシェルホワイトダイアル、植字インデックス、ドーフィン針、シースルーケースバック


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